●シミとは
シミとは、顔面、特に額・頬・上口唇などに左右対称性にみられる褐色斑のことです。医学用語では「肝斑(かんはん)」といい、女性に特有のものとされています。他に、中年期以降、顔面や手の甲など日光に当たる部分にできるシミもあり、これは「老人性色素斑」と呼ばれます。この場合は老化に伴う現象なので病気ではありません。
シミの数には個人差があります。いずれもかゆみなどの自覚症状はありません。ほとんどのシミは、加齢によるものです。
シミができる原因は、紫外線やストレス、ホルモンなどの刺激を肌が受けて、細胞から一時的に大量のメラニン色素が放出されること。普通なら1ヶ月月ほどで新陳代謝によってメラニンは排泄されるのですが、新陳代謝が衰えていると、メラニンが肌に残り、やがてはシミになるのです。
シミの予防のためには、生活習慣を見直す必要があります。「ストレスを溜め込まないように工夫すること」「なるべく規則正しい生活にすること」「たばこは控える」等々があります。
シミは、一旦できるとなかなか治りにくいです。よって、普段からの生活態度に注意が必要となるのです。
●シミを改善
シミは一度できたら完治するのは難しいですが、それでも薄くすることは可能です。では、シミを改善するにはどうしたらいいでしょうか。
シミの原因は、ほとんどが紫外線によるものです。まずは紫外線を直接浴びないことが重要です。外に出るときはUVケアである日焼け止めを塗ること。また晴れた日は、日傘をさす、帽子をかぶる、サングラスをかけるなどを行なうとよいでしょう。
シミを改善するために、美白効果のある化粧品を使ってみたりするのも手です。他に、美容外科などでシミの治療を受けることで、シミを薄くしていくことも可能です。
シミの改善には、化粧品などの外側からのアプローチだけでなく、食事やサプリメントでの栄養補給・適度な運動といった内側からのアプローチも必要です。例えば……暴飲暴食や偏った食事が続くと、内臓は疲れてしまいます。そうなるとメラニンが増えるのだそうです。つまり、シミになりやすいというわけです。したがって、バランスの良い食事を心掛けることが大切になります。
シミを改善するのには、適度な運動も必要です。からだを動かすことで新陳代謝も良くなり、細胞が活性化され、結果的にお肌がキレイになるということです。
シミをできるだけ増やさないように、あなたができるところから対策をしていきませんか?
●化粧品でシミ対策!
化粧品に期待される効果の一つに、「シミの予防」もしくは「シミを薄くしたり目立たなくしたりする」というものがあります。
シミは加齢に従ってどんどん増えてゆくもの。特に紫外線が強い夏や、キズや「大人ニキビ」ができた際などは、ちょっと油断すると、すぐにシミができてしまいます。
手軽なシミ対策としては、やはりシミ専用の化粧品の利用をオススメします。とはいえ、一言で「シミ対策」と言っても「シミの予防」から「できてしまったシミを隠す」、そして「シミの修復」まで、狙う効果はさまざま。ですから、まずはシミに対して自分がどういう対策をしたいのかをよく考えて、それに合った化粧品を使うといいですね。巷には「ホワイトニング」効果を謳っている化粧品も多くありますが、シミもメラニン色素がもたらすものですから、こうした化粧品を使うのも効果的だと思います。
●シミと化粧品
シミに悩む方の対策としては、大きく分けて
・既にできてしまったシミの対策
・これ以上シミを増やさない工夫
の2つがあると思います。
まず、既にできてしまったシミを消すにはいくつかの方法があります。一番確実なのは外科的な方法ですが、これは決して安いものではありませんし、初めての方は不安もありますよね。その点化粧品なら、手軽に試すことができます。
シミ対策の化粧品の利用法としては、ファンデーションで隠すというのも一つの手ですが、「美白」「ホワイトニング」も効果的。こうした効果を謳った化粧品は市場に多く出回っていますので、サンプルなどを取り寄せて、効果がありそうなものから試してみるといいでしょう。また、UV効果のある化粧品は、シミの予防に効果があります。
とはいえ、本気でシミ対策をするなら、化粧品だけでは不十分です。キレイなお肌は普段の生活習慣から。規則正しい生活リズムと、バランスの良い食習慣を心がけ、特にお肌に良いとされるビタミン類(特にC)を程よく摂取しましょう。
シミの改善が期待できるサプリメントの成分
●頼もしいアルファリポ酸サプリメント
アルファリポ酸サプリメントは、ビタミンCなどのあらゆる抗酸化サプリメントを再生する特殊な働きをしてくれます。抗酸化サプリメントというのは、活性酸素を無害にしたり壊れた細胞を補修したりする働きがあるものですが、普通の抗酸化サプリメントは助けた分、自らの力を弱めてしまいます。
アルファリポ酸サプリメントの場合、他の抗酸化サプリメントを修復したら自らの力で再生するという驚異的な性質を持っています。これは他の抗酸化サプリメントにはない性質なのです。
アルファリポ酸サプリメントは、ミトコンドリアに糖を運び、さらにブドウ糖を解糖してエネルギーに変換します。これによって、運動を組み合わせることで、痩身効果が期待できるのです。
アルファリポ酸サプリメントがさらにすごいのは、分子量が小さいことと、脂溶性でも水溶性でもあるため、幅広い環境で作用を発揮できることです。これによって、お肌の老化を防ぎ、シミやシワのトラブルを防ぐことが可能なのです。
アルファリポ酸サプリメントは、まさに頼もしいサプリメント。今後ますます利用価値の高いサプリメントの一つとなっていくでしょう。
●美容サプリメント――アンチエンジング対策
美容サプリメントの目的の一つに、アンチエンジングがあります。
アンチエンジングに欠かせないのが、美肌。シミやシワといった、お肌の老化に伴って起きる肌トラブルは、見た目をぐっと老けさせるものです。その点、美肌用の美容サプリメントなら、効果的に活用することで、アンチエイジングに一役買ってくれます。
美肌に効く美容サプリメントとしては、ビタミン類が補給できるものが有名です。
・ビタミンA――肌のうるおいを保ち、新陳代謝を活発にする
(体内でビタミンAに変わるβカロチンには抗酸化作用があり、シミやシワを防ぐ)
・ビタミンC――メラニン生成の抑制、抗酸化作用、コラーゲンの生成を助ける
・ビタミンE――シミを防ぎ、自然治癒力を高める
また、ミネラルやアミノ酸のサプリメントも美容に有効。普段の食事で不足しがちと思われるものを重点的に補給できるよう、サプリメントを選びたいものです。
●アスタキサンチンの効果
アスタキサンチンの最大の特徴は、野菜のβカロチンの10倍もの抗酸化作用があること。その作用は自然界で最強と言われ、さまざまな効果があるとされています。
血液とともに全身にいきわたったアスタキサンチンは、過剰な活性酸素による酸化を抑え、シミ・しわを改善、美しい肌を実現してくれます。
また悪玉コレステロールが血管に付着するのを抑制・除去することで、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病といった生活習慣病を予防。
さらに、免疫力を強化し抗ガン作用があるほか、眼精疲労や白内障、網膜症、黄斑変性症といった目の病気、不眠症、ストレスにも良いとされています。
スーパー抗酸化成分アスタキサンチンは、現在、世界中の機関から注目されている物質です。
●ビタミンCの効果
ビタミンCの効果として、真っ先に挙げられるのはやはり肌への効果です。シミ・しわを予防し、きれいな肌を実現してくれます。これは、ビタミンCが細胞と細胞を結ぶコラーゲンの生成に関わっているためで、肌ばかりでなく、壊血病の予防や粘膜の健康維持にも役立ち、風邪の予防にも効果があるとされています。
また、ビタミンCには抗酸化作用もあり、動脈硬化や心臓疾患、高血圧、ガンなどの予防にも良いと言われています。
さらにビタミンCは、副腎に働きかけ、抗ストレスホルモンであるアドレナリンを生成し、ストレスの解消にも役立ちます。
●シスチンの効果
シスチンには抗酸化作用や解毒作用、ブドウ糖の代謝を促す機能のほか、傷の治りを早める作用、メラニン色素をつくる酵素チロシナーゼの抑制作用などがあります。そんなシスチンの効果には以下のようなものがあります。
・抜け毛防止
・育毛、発毛促進
・シミ、ソバカスの予防(美白効果)
・冷え性予防
・疲労回復
・生活習慣病予防
・ガン予防
肌の美白効果を高めるためには、シスチンとビタミンCを一緒に摂るとGood。また、過剰に摂取すると余剰分が活性酸素に変化するので、サプリメントで摂取する際は、適量を守るようにしましょう。
●ビール酵母の効果
ビール酵母にはさまざまな栄養素が含まれ「栄養の宝庫」とも言われていますが、多くの効果も期待されています。
・食欲増進
・健胃
・整腸
・便秘解消
・アンチエイジング
・糖尿病予防
・二日酔い解消
・消化不良解消
・シミ、ソバカス、くすみ改善(美肌効果)
・胸やけ、胃もたれ解消
・ダイエット効果
上記の効果を得たい人以外にも、さまざまな栄養素が含まれるビール酵母は、栄養障害のある人や妊娠している人にもオススメです。ただし、痛風がある人は要注意。ビール酵母には核酸が含まれており、それが分解されて尿酸ができるため痛風が悪化する恐れがあります。
●コンドロイチンの効果
コンドロイチンは、コラーゲンとともに関節や軟骨を構成し、関節が動きやすいよう緩衝材としての働きをしています。そのためコンドロイチンが不足すると腰痛や膝痛といった関節痛が発症することがあります。
また、美肌にもコンドロイチンは必要な成分で、優れた保水力と代謝促進作用により、シミやシワができるのを抑制、みずみずしい肌を維持します。
代謝促進作用は美肌のみならず、血液中の老廃物やコレステロールなどを排出させるため、生活習慣病などの予防にもなります。
ほかに、目の角膜や水晶体の透明度の維持、骨の成長をうながし骨粗鬆症を予防するといった効果もあるようです。
●コラーゲンの効果
コラーゲンは、真皮を構成する主要成分です。真皮は肌にハリを保ち、シワのないなめらかな肌を維持する働きをしており、コラーゲンは美しい肌を保つためにはなくてはならない成分なのです。
コラーゲンを摂取することで、コラーゲンの新陳代謝がアップし、肌の保水力やシミ・シワなどが改善されます。また、体内のあらゆる臓器の機能を正常に保ち病気を予防したり、アンチエイジング効果も期待できます。
さらに、軟骨に新鮮なコラーゲンが供給されることで、関節痛が緩和される効果もあるようです。
ほかに血管に弾力性が出て動脈硬化の予防、しいては生活習慣病の予防に役立ったり、骨に強度としなやかさが生まれ骨粗しょう症が予防されるなど、コラーゲンの摂取によってさまざまな効果が期待できます。
●トラネキサム酸とは
トラネキサム酸とは、人工合成されたアミノ酸で、国内では、トランサミンなどの商品名でも販売されています。
トラネキサム酸は、出血を抑制する働きがあることから、月経過多、血友病、白血病などによる出血を抑えるために用いられており、内服または注射で用いられます。
2007年に発売されたトラネキサム酸の薬「トランシーノ」は、肝斑(顔に扇状に広がる、やや大きい淡褐色のシミ)に効くとされ、トラネキサム酸以外にL-システインとビタミンCも配合されています。
また、トラネキサム酸には、色素沈着を抑制することから美白効果があるとされ、外用薬としてシミなどの治療に用いられる化粧品に配合されています。
●レチノールの肌への効果
レチノールは人間の体になくてはならない非常に大切な栄養素です。その効果には色々ありますが、特に女性にとってうれしいのが、肌に良いということ。
レチノールには、肌のターンオーバーを促進する働きがあり、古くなった肌を新しく生まれ変わらせ、美肌作りや美白をサポートしてくれます。肌に潤いを与えハリをたせるのはもちろん、シミやニキビ、シワの改善、そしてアンチエイジングにも効果があるとされています。
ほかにも、疲れ目や視力防止、粘膜の保護、免疫力アップ、生殖機能の維持などの効果も期待できます。
レチノールは、サプリメントはもちろん、緑黄色野菜や乳製品、豚・鳥レバーなどにも多く含まれているので、積極的に摂るといいでしょう。
シミを予防するスキンケア
●美白とスキンケア
美白――白い肌は、昔も今も、多くの女性のあこがれですね。こうしたニーズを反映して、美白のためのスキンケア用品も、たくさん出回っています。
美白のためのスキンケアの基本は、やはりお肌を日に焼かないことと、お肌の回復を早めること。特にUVケアは美白のためには欠かせないスキンケアです。
UVとは、紫外線(ultraviolet rays)のこと。お肌は紫外線にさらされることによって損傷を受け、日焼けのみならず、シミ・シワ・たるみを引き起こします。言うまでもなく、美白の大敵ですね。よって美白には、UVプロテクト効果のあるスキンケア用品が欠かせないというわけです。
とはいえ、美白のためにはUVカットだけでは不十分。美しいお肌は健康な生活によって保たれます。UVケアなどの外側からのスキンケアと並行して、食事や規則正しい生活、スムーズな排便などを心がけましょう。
●美白のためのスキンケアのポイント
美白とは、「美しく白い肌」もしくは「肌を白く美しくするためのスキンケア」を指します。
美白のためのスキンケアのポイントは、
・きちんとしたUV(紫外線)対策
・毛穴の黒ずみの除去
・シミやソバカスのケア
・クマやくすみをなくす
といったような、肌を白くするスキンケアを重視しつつ、同時に
・乾燥肌、オイリー肌といった肌のトラブルの除去
・シワやたるみの除去
・肌の水分を適度に保つ
・毛穴の引き締め
といったような、肌のコンディションを整えるスキンケアを行う必要があります。こう書くと、美白って、結構大変かもしれませんね。
上記の条件を満たすには、日々の洗顔と基礎化粧品によるスキンケアは手を抜けません。まずは自分の肌のタイプをきちんと把握して、自分の肌に合った洗顔料と基礎化粧品を選びましょう。
美白に限ったことではありませんが、生活習慣もお肌の美しさに大きく影響します。特に夜更かしやタバコ、大量のアルコールはお肌に悪影響をおよぼしますから、美白を目指す人は、なるべくこうしたことを避けたいものですね。
●美白化粧品とは
美白化粧品は現在大人気。CMや雑誌でもすっかり有名になっており、美白化粧品という言葉は多くの人が知っているのではないでしょうか。その種類も、美白化粧水・美白美容液・美白パック・美白クリーム・美白ハンドクリーム・美白ファンデーションなど実にたくさん。
しかし、美白化粧品については、消費者とメーカーとの間で認識のズレがあるようです。
美白化粧品とは、大手メーカーなどの定義によると、メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ、という化粧品のことをいいます。つまり、肌を白くする、ということではありません。
美白化粧品は、肌色そのものをかえてしまうのではなく、現状維持もしくは肌色を今より暗くしないことができる化粧品、ということです。
美白化粧品は、基本的には予防的に使うのが正しい使い方。紫外線によるシミ・ソバカスを防ぐための化粧品なのです。
しかしながら、美白化粧品には、美白効果のある成分が配合されてるため、次のようなシミは美白化粧品でも取れる可能性があります。
・茶色っぽいシミ
・できてそれほど日にちが経っていないシミ
・はっきりと形ができていないシミ
・盛り上がっていないシミ
美白化粧品に配合されている美白成分には、いろいろな種類があります。それぞれの特徴を知っていると、美白化粧品をより効果的に使うことができるでしょう。
●美白化粧品の選び方
美白化粧品とは、紫外線によるシミ・ソバカスを防ぐ化粧品のこと。
現在、美白化粧品への関心はとても高く、コスメ関連のブログでも、美白化粧品の口コミ情報が毎日のように載っています。
美白化粧品は、多くの化粧品メーカーが競い合っていて、新しい美白コスメを次々と開発し、その種類も実にさまざま。
では、どのような美白化粧品を選べばいいのでしょうか。一番大事なことは、当たり前ですが美白成分が入っていること。多くの美白化粧品には「ホワイト」とついています。しかし、名前だけで美白成分が入っていない化粧品もありますから、購入の際にはしっかりチェックしましょう。
美白効果のある成分には以下のようなものがあります。
○シミ対策のある成分~抗酸化作用で紫外線によるダメージを抑制する
・ビタミンCとその誘導体
・ビタミンE
・コエンザイムQ10
・ポリフェノール(緑茶・イチョウ・オウゴン・オリーブ葉・グレープシードなどのエキス)
○シミの排出を高める成分~メラニン色素の排出を促す
・AHA(グリコール酸・クエン酸・乳酸・リンゴ酸・酒石酸など)
・レチノール(ビタミンAの一種で体内でも存在しているもの)
・フルーツリンクルプロテクトエッセンス
・酵素洗顔料
○シミをつくらない成分~メラニン色素の合成を抑える
・プラセンタエキス(ビタミン、アミノ酸などを含む胎盤エキス)
・カミツレエキス(カミツレの花から抽出したエキス)
・アルブチン(コケモモなど植物の葉に含まれる成分)
・グラブリジン(甘草の根などから抽出したエキス)
・ビタミンC
・茶抽出液
美白化粧品を購入する際は、どのような美白成分が配合されているかよくチェックをして、自分に合った化粧品を買うようにしましょう。